音圧(音量)
音の大きさを表す。音量の事。音の圧力。音圧レベルとも。単位は[dB]。
呼称
電気の世界において電気の圧力を表す電圧というものが存在する。これを音の世界に置き換えて考えたとき、電圧に相当するのが、音の圧力すなわち音圧である。
音圧を操作する機材
音を伝達する電気信号を考えたとき、音圧は電気信号の振幅に相当する。この振幅を上下することによりある程度音圧を操作できる。そのためには、各機材のプリアンプ、最終的なパワーアンプ、オーディオミキサーのゲイン、トリムにより操作できる。
最大(最小)再生音圧レベル
最大再生音圧レベルとは、音が割れたりせず正常な音質で鳴らせる最大の音圧レベルを意味する。これが大きければ大きいほど大きな音を鳴らすことが出来る。これの逆で最小再生音圧レベルとは、正常な音質で鳴らせる最小の音圧レベルを意味する。これの差(最大再生音圧レベル)−(最小再生音圧レベル)がダイナミックレンジとなり、どれだけ豊かな音圧の幅を持つかということを知る数値となる。単位は[dB]。詳しくはダイナミックレンジ項目を参照の事。
音圧の目安
音圧の例を音圧レベルとその具体的な状態を説明する。(資料提供:東京都環境局)
音圧 |
状態 |
120デシベル |
飛行機のエンジン近く |
110デシベル |
自動車のクラクション(前方2m) |
100デシベル |
電車の通るときのガード下 |
90デシベル |
大声による独唱、騒々しい工場内 |
80デシベル |
地下鉄の車内(窓を開けたとき)・ピアノ |
70デシベル |
掃除機・騒々しい事務所 |
60デシベル |
普通の会話・チャイム |
50デシベル |
静かな事務所 |
40デシベル |
深夜の市内・図書館 |
30デシベル |
ささやき声 |
20デシベル |
木の葉のふれあう音 |
住居における環境基準を参照すると、昼間は55dB以下 45dB以下という基準が設けられている。
音圧による社会問題
近年、手ごろに最大再生音圧レベルが高い音響ユニット(主にカーステレオ)が手に入るようになってきた。それに従い『爆音』と称し、かなり大きな音圧レベルで音を発生させながら街中を走る車が騒音を引き起こし問題となっている。彼らのカーステレオユニットには低音を専門に鳴らす巨大なウーファーが接続されており強力な音圧の音を発生している。